夫に離婚され一人になった老女
風俗で働く若い女の子
虐待される5歳の幼女
前夫を殺した中年女
前科のある男
出生を知らない少年
それぞれが血縁関係のない他人6人
つながりを求め「家族」になろうとした
他人同士をつなぐものは「万引き」という行為
家族になろうとした他人たちは
家族を演じることで自分の傷をいやす
主人公が少年に自分の本名を名付ける
そして「とーちゃん」と呼ばせようとするシーン
この場面には泣いた
万引きの罪で捕まりそれぞれが
社会常識でいう「いるべき場所」に強制的に返される
胸の中の隙間が皆満たされない
血縁関係だけではない「いとおしい」と思う
そんな気持ちが相手に伝わらないから
今月私は72歳になる
この映画を見終わって
私の中の残された時間を
家族を大切にしながら過ごそうと思た
